「ECサイトのメリットは何だろうか?」
「ECサイトで成果を上げるにはどうしたらいいのか?」
このようにECサイト運営の担当になった人たちにはたくさんの不安や疑問があると思います。
ECサイトで成果を上げる方法がわからず、躊躇してしまう人もいるでしょう。
- ECの概要2つ
- ECサイトのメリット9つ
- ECサイトのデメリット6つ
- ECサイトの業務2種類
- 立ち上げる流れ8つ
- 導入するべき企業2つ
この記事を読めば、メリットとデメリットがわかります。
記事の後半では売り上げをアップするために取り組むべき業務を紹介しています。
ECサイトの立ち上げを考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ECとは?
ECとは、ネット上で取引をするビジネス方法です。通常ECサイトという決済機能があるサイトでやり取りします。
ECを理解するには、以下の知識が必要です。
- ECの分類
- EC市場
それぞれ詳しく説明します。
概要①ECの分類
ECは誰から誰に提供するのかで分けられます。
企業が提供するECの分類は以下のとおりです。
分類 | 提供者 | 対象 | 例 |
BtoC-EC | 企業 | 消費者 | Amazon楽天Shopify |
BtoB-EC | 企業 | 企業 | モノタロウアクスルオレンジブック |
ECは誰に提供するのかで利用するサービスや手段が異なります。先にターゲットを明確にしてください。
まずは、提供する相手が個人か企業なのか、決めておくことが大切です。
概要②EC市場は増加中
日本国内のEC市場は2024年も成長中です。
経済産業省の「電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました」によると、以下の市場成長が報告されています。
- BtoC-ECによる、令和3年の市場規模は20.7兆円。令和2年の市場規模は19.3兆円
→1.4兆円の成長
- BtoB-ECによる、令和3年の市場規模は372.7兆円。令和2年の市場規模は334.9兆円
→37.8兆円の成長
令和2年はコロナウイルスの影響により、外出自粛やオンラインが勧められた年です。
令和3年は徐々に外出できるようになりました。外出できるようになってもECの市場は成長しています。
野村総合研究所(NRI)の市場調査レポートによると2025年度のBtoCの市場規模は27兆8,000億円にまで拡大すると考えられています。
ECの市場はこれからも成長していくでしょう。
ECサイトの9のメリット
ECサイトのメリットは以下の9つです。
- サービスの質が一定になる
- 簡単に24時間体制で販売できる
- コストが抑えられる
- 販売方法の自由度が高い
- 分析されたデータが手に入る
- 販売エリアが日本中になる
- 外国に販売できる
- ヒューマンエラーを減らせる
- 既存顧客とやり取りがしやすい
ひとつずつ説明します。
メリット①サービスの質が安定
販売担当者に依存せず一定レベルのサービスが提供できます。
ECサイトを設置しておけばユーザーが好きな時に必要な情報へアクセスできるからです。
具体的には以下3つの情報を載せておきます。
- 価格
- 評価
- 使い方
実店舗では、担当がいなければ詳しい説明が受けられません。ECサイトではユーザーが欲しい情報をあらかじめ載せておけば真夜中でも検索可能です。
ECサイトでは対応に追われることがなくなります。
また、担当者のノウハウや経験に依存しない販売方法が構築できます。担当の経験やヒヤリング方法でサービスの質が大きく変わるからです。ECサイトならどこでアクセスしても掲載内容は同じです。サービスのレベルは変わりません。
ECサイトを運用すると提供するサービスの質が安定します。
メリット②24時間体制で販売
ECサイトは商品を24時間体制で受注できます。ECサイトは24時間稼働するサーバーにより提供されるからです。
ECサイトの担当者がいなくても、ユーザーが決済してくれれば受注できます。
実店舗で24時間営業するのはとても困難です。お客が少ない時間帯まで人を雇うと大きな失費になります。
24時間体制はチェーン店やコンビニ以外は現実的ではありません。
ECサイトは低コストで24時間運用できる店舗なのです。
メリット③コストが抑えられる
ECサイトは実店舗より低コストで始められます。かかる費用は構築費と運用費、手数料だけです。商品によって運送費や梱包費がかかります。
たとえば、人を雇ったときと、ECサイトの運用費は以下のようになります。
- 人件費:1人の月給20万円の場合
→月給20万円×12ヵ月=240万円
- ECサイト:構築と運用費手数料なしの場合
→構築費50万+運用費10万円×12ヵ月=170万円
※ECサイトの構築費・運用費はあくまで目安です。
人件費は人数が増えると、保険料や税金で指数関数的に増加します。
また、ノウハウ習得に時間がかかるため、成果を出すまで数年の期間が必要です。
しかし、ECサイトなら一度作れば長期的に運用できます。ECサイトは決して安くはありませんが、人件費と比べると低コストです。
ECサイト自体は低コストです。広告や宣伝方法で費用がかかります。
メリット④販売方法の自由度が高い
ECサイトには販売方法がたくさんあります。機能を導入すればすぐ利用できるからです。
ECサイトでよく見る販売方法は以下の4つです。
- 定期購入
- アップセル:買った商品の上位サービスを提案し購入してもらうこと
- クロスセル:買った商品と関連があるサービスを提案し購入してもらうこと
- ダウンセル:買った商品の下位サービスを提案し購入してもらうこと
どれも実店舗では社員を教育する必要があり時間がかかります。訴求の仕方によってはマイナス評価になるかもしれません。
しかし、ECサイトならアップセルやダウンセルの機能を搭載するだけで可能です。うまくいかなくてもすぐに次が試せます。
運営側から見るとECサイトは試行錯誤を繰り返しやすいシステムです。
有名なプラグインを使えばマイナス評価を受けることはほぼありません。
メリット⑤分析データが手に入る
アナリティクスやサーチコンソールを使えば高度な分析が可能です。
分析できる内容は以下のとおりです。
- PV
- 訪問数
- ユーザーの数
- 直帰率:1ページで帰った人
- セッション:何ページ見たか
- 滞在時間
- 合計クリック数
- 合計表示回数
- 平均CTR(クリック率)
- 平均掲載順位
Googleアナリティクスは、分析項目が多く慣れるまで時間がかかるでしょう。
しかし、まとめられたデータが手に入るため、項目ごとの意味が分かれば初心者でも活用できます。
サーチコンソールはデータがシンプルです。初心者はサーチコンソールから慣れていきましょう。
サービスの修正点が明確になるため、分析ツールの導入は必須です。
メリット⑥全国展開できる
ECサイトを活用した時点で、販売エリアは日本全国になります。
沖縄や北海道など、遠方の人にも購入される可能性があり、販路先拡大に向いているシステムです。マーケティングが成功すれば実店舗で売れなかった商品が売れたり、口コミが広まって需要が何倍も増えたりします。
簡単に全国できるECサイトは売り先を求めている企業におすすめです。
メリット⑦外国に販売できる
ECサイトは簡単な操作と契約で海外に販売できます。
もともとECサイトの構築サービスは世界展開を前提としているところが多いからです。
futureshopでは管理画面から設定すると海外に出荷できるようになります。商品も指定の倉庫に届ければよく、国内のサイト運用と変わりません。
サービスを乗り換えず世界展開できるECサイトは中小企業の強い味方です。
現在世界展開を考えていなくても、将来必要になる可能性があります。乗り換えるのも大変なため、対応している構築サービスを選びましょう。
futureshopについては「futureshopとは?ECサイト経験者が魅力を解説します」でも紹介しています。
メリット⑧ヒューマンエラーが減る
大量の情報処理は人間よりコンピューターの方が得意です。
システムを利用すればヒューマンエラーが大幅に減ります。
ミスが起こりやすい作業は以下の3つです。
- 受注管理
- 在庫管理
- 出荷命令
毎日何百から何千とリストが更新されるため、人によるミスは確実に起きます。ECサイトでは管理画面でリストとしてまとめており、データを一瞬でCSV出力できるため、大きなミスが減るのです。
ヒューマンエラーを減らすならECサイトは有効です。
ほぼシステムに任せる方法もあります。最低限の目視チェックで済むため、本業が忙しい人に向いています。
メリット⑨顧客とやり取りできる
ECサイトは購入してくれたユーザーと連絡がしやすいシステムです。
受注画面からメールアドレスやLINEなどのリストが出せるため、アフターフォローに利用できます。
有効なアプローチ方法は以下の2つです。
- メルマガ
- Lステップ
メルマガやLステップはユーザーの情報がなければ使えません。ECサイトでは購入画面で情報を受け取るにチェックを入れてもらえばリストに追加されます。
実際にリストが更新されているのかはチェックしてください。不具合があって運用してしまうと大きな機会損失です。
ECサイトは提供する情報に専念できる強みがあります。
ECサイトのデメリット6つ
ECサイトのデメリットは以下の6つです。
- 商品の魅力が伝えにくい
- Webマーケティングのノウハウが必要
- 利益が出るまで時間がかかる
- 競合が多い
- 運送費用がかかる
- EC化しにくいジャンルがある
ひとつずつ詳しく説明します。
デメリット①商品情報が伝えにくい
ECサイトでは画像と文だけで商品の魅力を伝えなければなりません。
魅力的に伝えるポイントは以下の3つです。
- きれいな写真
- 未来を想像させる文
- 口コミ
ユーザーは手に取って判断できないため、まず商品に対して警戒心を持ちます。一度に伝えられる情報量には限界があり、伝えたいことが多いとうまくいきません。
商品の魅力を伝える特別なスキルが必要です。ライティングスキルを身につけましょう。
身に付けるスキルはセールスライティングがおすすめです。商品販売に適しています。セールスライティングが身に付いたら、他のスキルを身に付けましょう。
デメリット②マーケティングが必要
ネットで商品を販売するにはWebマーケテイングのノウハウが必要です。
サイトに来た人に商品を買ってもらうには、スキルが必要になります。
Webマーケティングでは以下のノウハウが必要です。
- ニーズ調査
- 商品企画
- 宣伝
- 営業
Webマーケティングを一定レベルまで習得するには正しい方法で経験を積むしかありません。0からスタートするより、営業経験者が担当した方が現実的です。
最短の方法は経験者に教えてもらうこと。セミナーに参加して取り組んでください。
デメリット③即効性が無い
ECサイトは商品が売れるまで時間がかかります。認知されていないからです。
集客対策してから1年は1つも売れないことも珍しくありません。集客に力を注ぎましょう。
ある程度売れるようになると、売り上げは安定してきます。
デメリット④競合が多い
ECサイトで利益を得るには競争が激しいジャンルに参入し、生き残らなければいけません。
ECサイトを利用すると全国に展開するからです。
以下がライバルと戦う方法の一例です。
- アパレル・家電製品・家具・インテリアはEC化に成功しやすい
→競合が強い=差別化が重要
- モールでは価格競争に巻き込まれる
→適正価格内で評判を上げる
- 大手企業が参戦している
→ニッチなジャンルに訴求する
ECサイトにブルーオーシャンはほぼありません。厳しい環境下でどう生き延びるか考えてみてください。
あまりに強いライバルがいるなら手を引くのも大切です。
デメリット⑤運送費用がかかる
商品を発送するたびに運送費用がかかります。
ネットショップは実店舗を持たないため、注文が入るたびに運送料を払わなくてはなりません。低価格の物を複数回出荷してしまうと利益が減ります。
運送料の対策はサイトに以下の文言を記載しましょう。
- 購入金額が1,000円以上なら送料無料
- 定期購入なら送料無料
- まとめ買いで送料無料
購入金額が一定以上の方がお得と訴求するのは有効です。ユーザーは安価な商品を複数買ってくれる可能性が高まります。
運送費用は単価の低い商品を扱っていると大打撃です。
運送業者との契約内容も定期的に見直してください。需要があるなら運送料を定額で支払う方がお得です。
軽減する方法を実行してください。
デメリット⑥EC化しにくいジャンル
EC化に適していないジャンルはあります。
以下がEC化しにくいジャンルと理由です。
ジャンル | 理由 | 対策 |
食品 | 生ものだと輸送に向いていない実店舗で比べて購入する | 実店舗と連携する保存のきくものだけを根と販売する |
化粧品 | 使い心地が重要SNSと口コミで購入するため、実績が必要 | サイトを設置し口コミを集めるお試し商品を届けるサイトデザインをこだわる |
EC化に向いていないジャンルは対策が必須です。対策なしでECサイトを設置しても成功しません。自社の強みが活かせるよう具体案をピックアップし試してください。
自社商品の強みをスプレットシートやExcelに書きだしましょう。
対策が有効なら安定した売り上げが出ます。最初の0→1を突破しましょう。
ECサイトの種類
ECサイトは2つの出店方法があります。
方法は以下のとおりです。
- モール型
- 自社型
それぞれ説明します。
種類①モール型
モール型は他社のサービスに出店する方法です。
モールのメリット、デメリットは以下のとおりです。
モールのメリット | モールのデメリット |
始めから必要なものがそろっている 数日~1週間あれば運用可能 運用費用が安い 最低限のサポートがある 競合が分析しやすい | 手数料がかかる デザインの自由度が低い 価格競争に巻き込まれる リピーターが増えない 商品の種類が少ないと利益になりにくい |
モールで利益を出すにはライバルと戦えるノウハウが必要です。知名度を上げる、経験を積む、ライバルを分析するなど、目的を決めて参入するといいでしょう。
体感ですが、知名度が向上するとモールでの売り上げも安定します。
有名なサービスではAmazon、楽天です。
モールについては「失敗しないECサイトの構築方法 おすすめの制作会社も紹介」でも紹介しています。
種類②自社型
自社型ECサイトとは、ネット上に自分のお店を開く方法です。
自社型のメリットデメリットは以下の通りです。
自社型ECサイトのメリット | 自社型ECサイトのデメリット |
価格競争に巻き込まれにくい ブランドイメージが作れる デザインが自由 リピーターを獲得しやすい 顧客分析しやすい 独自の販売ノウハウが使える 商品が1つだけでも利益になる場合がある | 構築費用が高い(五十万円から五百万円以上) 運用費がかかる(月数万円から数百万円) 知名度が0からスタート トラブルは基本的に自社で解決する |
自社型ECサイトは構築方法によって分けられます。予算が大きく異なるため、問い合わせ時に相場を聞いておきましょう。
自社型ECサイトはホームページと同様にブランドイメージが固まりやすく、認知してもらうことを目的として構築する企業もあります。これは資本力がある企業のやり方ですが参考までに。
自社Ecサイトについては「失敗しないECサイトの構築方法 おすすめの制作会社も紹介」でも紹介しています。
自社ECサイトの構築方法
以下が、自社型ECサイトの構築方法とメリット・デメリットです。
構築方法 | メリット | デメリット |
パッケージ | テンプレートからデザインや機能を選べる | モールより費用がかかる |
オープンソース | プラグインで独自サイトを簡単に制作できる | 費用が安い |
フルスクラッチ | 実装する機能に制約がない | 構築するために高度な知識が必要外注しても高額 |
ASP | 簡単操作で高度なデザインが実現可能 | サーバーを用意しなくていい |
この中でおすすめなのがパッケージタイプです。パッケージタイプは必要な機能がまとまっているため、構築経験がない人でも本格的なサイトが作れます。
ECサイト運営の主な業務
ECサイトの業務は以下のタイプに分けられます。
- フロント業務
- バックエンド業務
それぞれ説明します。
業務①フロント業務
フロント業務は商品企画から受注までを指します。
フロント業務の目的はユーザーに商品の情報を伝えることです。
業務内容は、商品企画、仕入れ、サイト制作、集客と多岐にわたります。
フロント業務は営業、広報、企画などを経験した人が適しています。
フロント業務は、行動力のある人が選ばれるのが理想です。
業務②バックエンド業務
バックエンド業務は受注からアフターフォローまでを指します。
バックエンド業務の目的はユーザーが満足する対応をすることです。
業務内容は、受注管理、在庫管理、配送手配、アフターフォローと様々です。
バックエンド業務はExcel、スプレッドシート、CSVなど、データの扱いに練れている人が適しています。
バックエンド業務は、記録を見て行動できる人が理想です。
ECサイトを立ち上げる8つの流れ
ECサイトを立ち上げる流れは以下の通りです。
- 集客からアフターフォローまでの担当を決める
- 必要なものをそろえる
- ニーズ調査
- 競合分析
- 売る商品の決定
- ECサイト構築
- 決済方法
- 物流体制を構築
ひとつずつ解説していきます。
流れ①担当を決める
ECサイトを運営すると決まったら、集客からアフターフォローまで担当する人を決めます。
担当を決めないと、責任の所在が不明瞭になり事業が失敗します。
担当を決める基準は以下の通りです。
- 常駐できる
- 電話やメールなど、わからないことを質問できメモできる
ECサイトの運営は作って終わりではありません。集客やデータ分析など業務はとても多いため、できるだけ運営に専念できる人を選びましょう。
また、電話やメール対応に抵抗がなくメモを頻繁にとれる人が適任です。ECサイト運営は専門家やサービス提供者とのやり取りが多く、問題点と返答内容を記録する行動に慣れる必要があります。
社内に経験者がいないなら問い合わせするスキルはとても重要です。
電話の録音機能を利用して後から議事録にまとめる方法がおすすめです。質問の仕方を客観的に見れるので改善点が見つかりやすくなります。
担当はまったくの未経験者でもかまいません。コミュニケーション能力を重視してください。
流れ②必要なものをそろえる
最低限必要なものとはパソコンと録音機能がある電話です。
パソコンのスペックは15万円以上25万円以下のビジネスモデルなら問題ありません。スマホでも運用できるサービスが増えましたが、受注管理や在庫管理は大きい画面で作業するべきです。見間違いのミスが減ります。
電話は以下のケースで必要です。
- 専門家に問い合わせるとき
- ユーザー対応
専門家に問い合わせるときは長時間になりやすいため、料金に注意します。ユーザー対応は迷惑設定で弾かないようにしましょう。
そのほか、自社で商品を撮影するなら撮影ボックス、カメラ、左脚が必要です。
流れ③ニーズ調査
需要があり、戦いやすい市場を調査します。
Amazon、楽天などの検索欄にキーワードを入れて検索してみてください。
必ず見るべき点はカテゴリー内の商品数です。
カテゴリー内の商品数が100未満の市場は狙い目になります。商品数が100以上ならキーワードをもっと絞って検索してみてください。
炭酸+ピーチ+最安値というふうに、3語以上で検索すると見つけやすくなるでしょう。
見つけたら、Excelやスプレットシートに書き出します。
流れ④競合分析
ライバルがどれだけ強いのか調べます。
できればモールと自社サイト2つとも検索してください。
ここでは、モールでも売り上げがあり、自社ECサイトを運用しているケースで説明します。
見るべき点は以下の通りです。
- サイトデザイン
- 口コミ
- レビュー
- 集客方法
はじめにサイトデザインで見るべき点は、「タイトル」「紹介欄」「購入ボタンのデザイン」です。自社でサイト構築するときは参考にしましょう。(丸パクリはNG)
口コミやレビューはライバルの強さを知るのに有効です。他社の口コミに低評価がついており、自社で解決できるなら参入して勝てる可能性があります。
集客方法は何を使っているのか調べます。SNSは何を使っているのか、どうやってECサイトに誘導しているのか分析します。
競合分析では特に集客力が重要な点です。どうやってユーザーから信頼を得ているのかメモしましょう。
流れ⑤売る商品の決定
ニーズと競合分析から販売する商品を決定します。
売れそうだからといった理由で決定してはいけません。
売る商品の決定ポイントは以下の通りです。
- モールで商品数100以下のキーワードで検索できる
- 数が多くても低評価レビューがあり、解決できる
- 自社で取り扱っている商品である
上記の条件に当てはまっているなら、ECサイトに向いています。
商品決定には2週間ほど時間を割いて選んでください。
流れ⑥ECサイト構築
ECサイトはシンプルなデザインにしましょう。
ECサイトはユーザーが購入するまで操作します、複雑だと離脱するからです。
おすすめはリピスト(X)です。商品登録や在庫管理など、初心者には難しい操作も電話とマニュアルで教えてくれるため、挫折しません。
また、リピスト(X)は載せた方がいい機能も教えてくれます。サイト構築期間を短縮したいならリピスト(X)はおすすめです。
リピスト(X)は、運用方法がわからないけどECサイトを取り入れないといけない人にも適しています。
リピスト(X)は「リピストX(クロス)の評価は?魅力を解説します」でも詳しく紹介しています。
流れ⑦決済方法
決済方法は早い段階で議論するべき内容です。
どのサービスでも実装できる決済機能はそれほど変わりません。
そのため、ECサイトを構築するサービスが決定したら早い段階で決めましょう。
以下が、良く利用される決済方法です。
- クレジットカード決済
- ID決済
- QR決済
- コンビニ決済
- 銀行振込
- 後払い
提供する商品によって変わりますが、上記のものはできるだけ搭載した方がいいです。
経費的に厳しいなら、クレジットカード、ID・QR決済、銀行振込は取り入れましょう。
流れ⑧物流体制を構築
商品数に応じて倉庫を手配します。
手配するときは以下の点を考えます。
- 保管機能
- 在庫数を通知する仕組
商品によって冷凍設備が必要だったり、湿度管理が必要だったりします。打合せの段階で対応しているのか聞いてみましょう。
在庫通知はメール・LINEどちらなのか聞いておきましょう。慣れていないと通知を見逃してしまうかもしれません。
物流倉庫はサービスが年単位で更新されるため、契約内容を1年ごとに確認してください。
物流倉庫は小規模向けのサービスもあり、商品数100未満の少量の商品にも対応してくれるところもあります。
ECサイトのより具体的な立ち上げの流れは「【EC販売経験者が解説】すぐわかるECサイトを立ち上げる流れ9STEP」でも紹介しています。
流れ⑨ECサイトに集客する
運用しているECサイトにユーザーを誘導します。
集客方法を選ぶポイントは以下の方法です。
- 利益アップが目的なら広告費は月30万~50万あたりが相場と考える
- 安定するまで半年以上の期間は必要
- 専門家の意見を頼る
広告費ですが、売り上げアップを狙うなら月60万円以上はかかります。購買意欲が高いユーザーに認知してもらうにはある程度の経費は仕方ありません。必要な費用はジャンルややり方によりますが、売り上げアップを狙うなら大きな費用が必要と考えましょう。
集客施策は半年から2年くらい成果が不安定になります。広告は掲載している期間を過ぎると効果がなくなり、持続性がありません。
安定させるには広告でユーザーに認知してもらい、ECサイトとサービスで徐々に利用者を増やしていく必要があります。
また、集客は専門家の意見に頼るべきです。集客は効果的な方法を取らないと無駄な失費になります。多少高くてもコンサルを受けて方針を決めましょう。
売りたい商品に興味がある人の行動を予測し、購入意欲が高い人にコミットできるように集客しましょう。
ECサイトを導入するべきか
ECサイトを優先的に導入するべき企業は以下の通りです。
- 実績があるけど近年販路先に苦労している
- 実店舗が多い企業・お店
それぞれ説明していきます。
企業①実績ありで販路先なし
実績があり、販路先に苦労している企業はECサイトを導入すると短期間で成果が出やすいのです。
理由は以下の3つです。
- 信頼されやすい
- すでに売るべき商品が決まっている
- マーケティングに力を注げる
すでに実績がある店舗は具体的なアドバイスもしやすく、半年くらいで購入者が現れ1~2年で黒字転換できる可能性があります。
一度ネット上にブランドとして認知してもらうと安定してユーザーが集まってくるため、導入する価値が十分あるのです。
企業②実績ありでライバルが強い
現実世界である程度の成果を出しているけど、ライバルが強くて思うように利益を伸ばせていない企業はEC導入を検討してみてください。
理由は以下の2つです。
- ネット上にアピールできる実績がある
- ライバルを避けば大きく成長できる可能性がある
ECサイト運営は広告費がかかるため、予想以上の失費になるかもしれません。
しかし、競合の問題で利益が伸びないなら全国展開すると解決する可能性があります。
まとめ
メリット・デメリットを理解しうまくEC化できれば、売り上げアップにつながります。メリットがわかったら構築サービスを選びECの世界に飛び込んで利益を上げましょう。
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